社長ブログ

地盤調査と補強方法

Blog一覧へ戻る

2024年11月25日木造住宅

 

地盤調査と補強方法

 

 木造住宅を建てる際の一般的な地盤調査方法で、地面に垂直に鉄の棒を差して地盤の強度を調べます。
建物の4隅と建物の中央の計5カ所で調査します。以前は「スウェーデン式サウンディング試験」と呼称されていましたが、2020年10月に国家規格である日本産業規格(JIS)が改正され、試験名称が「スウェーデン式サウンディング試験」から「スクリューウエイト貫入試験」に変更となりました。

 

地盤調査をして地盤補強が必要な場合、大きく3種類に分けることができます。
・地表面付近の軟弱地盤全体をセメント系固化材で固める(主に表層改良工法)
・セメント系固化材を使用した杭状補強体で建物を支える(主に柱状改良工法)
・鋼管杭によって建物を支える(主に鋼管杭工法)

 

 表層改良工法は、軟弱地盤層の厚さが0.5m~2m未満の場合に使用される工法で、地表面のみを固める工法で、原地盤を除去せずに改良でき、施工が効率的で短い工期で、経済的です。

 

 柱状改良工法は、軟弱地盤が地下2m~8mに位置する小・中規模建築物に向いた地盤改良工法です。セメント系固化材と原地盤の土を混合することで、補強体となる柱を地盤内に設置します。
基本的には、柱の先端を支持層まで到達させて先端支持力の確保し、柱の周面と土との間で得られる摩擦力などによって建築物の不同沈下(建物基礎の各位置が不均一に沈下する現象)を防止する通常に採用される工法です。
 

 軟弱地盤層において、小口径鋼管工法は堅固な支持層まで、小口径の鋼管を杭状に貫入させて設置を行い、鋼管により地中から建物を支持する地盤改良工事です。軟弱地盤が地下30m未満に位置する地盤が対象になります。
地盤の支持層が深いため表層改良工法や柱状改良工法では岩盤に届かない場合に適用されます。一般的には粘土質、砂質地盤に適応可能です。