社長ブログ
2024年08月19日能登ヒバ
門前の山林で能登ヒバを伐採し森本の杉山製作所で製材をして、弊社の土場に運び、桟ずみ乾燥しているところです。
山に生えている木(立ち木と呼びます)は、水を豊富に含んでいます。能登ヒバの場合は、木材自体の約1.5倍の水分を含んでいます。 木材に含まれる水分量を表す指標として、「含水率」があり、立ち木の場合だと150%という事になります。
一般に「乾燥材」とされる基準は、含水率15%とされています。 150%近い状態から15%まで落として行く工程が、天然乾燥作業に当ります。
建築資材として乾燥材が求められる理由は、乾燥していない材料を使うと、木材は自然に乾燥し建物の中では最終的の15%ぐらいに落ち着きます、その時変形や収縮が起こってしまい、建築構造上、不具合が出るからです。
乾燥するという事は、木材から水分が抜けるという事で、乾燥による変形・収縮で、曲り・反り・割れが生じる事になるので、生材の状態のまま使用して住宅を建築した場合には、後に自然乾燥してきた際、この変形や収縮の度合いが大きい為に、家の構造に歪みが起きる可能性が高くなります。 だから乾燥材が必要になるわけです。