2021年09月27日大工の腕前

稲子天井

 

稲子天井　（稲子は差すことを表す）

無垢の板を、羽重ね張り天井板の重ね継ぎ目に、稲子を天井裏につけてその隙を防ぐ天井板の貼り方す。
現在では、無垢の天井板を使用するような仕事が少なくなり、合板下地に単板張（薄い杉板）の天井板が主流になってしまい、板の伸縮等を考慮し、稲子を使うような仕事が無くなりつつある。
木造伝統技術の素晴らしさは、無垢の木を生かし、そりやねじれをなくす、技術から生まれている。
見た目がよく、いかに安く効率よく造る今日的技術では。木造伝統技術での継承は無くなります。
木造伝統技術を残すためにも機会があれば、少しでも技術を磨いてもらうために、稲子天井などを施工しています。